ル=グウィンの没後に発表された「火明かり」がついに邦訳!
まどろみながら彼は、はてみ丸のことを考えていた。あの小さな舟で旅した日々を──。
シリーズ第1作『影との戦い』から50年、作家の没後に公表された〈ゲド戦記〉最後のエピソード「火明かり」。ほか、未邦訳短編「オドレンの娘」、『夜の言葉』よりエッセイ3編、講演「「ゲド戦記」を“生きなおす”」などを収めた、日本語版オリジナル編集による別冊。(解説=中島京子)
作家が共に生き、愛したゲドが、最後に見たものとは──
<目次>
序文──”The Books of Earthsea”に寄せて (井上里 訳)
オドレンの娘 (井上里 訳)
火明かり (井上里 訳)
アメリカ人はなぜ竜がこわいか (室住信子 訳)
夢は自らを語る (山田和子 訳)
子どもと影と (青木由紀子 訳)
「ゲド戦記」を“生きなおす” (清水真砂子 訳)
解説 ル=グウィンの幸福な「発見」を読む幸福な読者として (中島京子)
出典・日本語版刊行一覧