お子さんたちが幼かったころ、思い思いに本を読んだり、本で遊んでいるようすを眺めるのが好きだったという韓国の絵本作家スージー・リーさん。紙がバラバラにならないように真ん中で綴じられてできている本の、「ノド」の部分に注目し、それをおはなしに使ったらどうかと思いつきます。そうして生まれた絵本『MIRROR』『なみ』『かげ』は、世界中で大きな反響をよびました。いずれも本のノドが、現実と想像の世界の境界線になっていて、その境界を自由に行き来する主人公の子どもの姿が生き生きと描かれています。
その後も自由な発想の絵本で人気を博している絵本作家が、8年ぶりに来日し、講演とワークショップを行いました。さて、新作絵本『せん』をめぐっては、どんなアイディアが語られたのでしょうか。
日本女子大学特別重点化資金企画講演会「スージー・リー 新作絵本『せん』を語る」
2019年2月10日 より