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イザベル・シムレールのゆめみる絵本たち

ようこそ、シムレール絵本の世界へ

「特集 イサベル・シムレールのゆめみる絵本たち」について

  日没後から夜までの美しいひとときを「青」をテーマに描いた『あおのじかん』で、日本でも大きな話題になったフランスの絵本作家イザベル・シムレールさん。

 

 その後も、閉館後の博物館での夢のような一夜『はくぶつかんのよる』、幻のチョウを追って壮大な風景をゆく『シルクロードのあかい空』、生きものがすやすやと眠る姿をおさめた『ゆめみるどうぶつたち』と、ユニークなテーマの印象深い絵本作品を手がけてきました。

 

『はくぶつかんのよる』

 

 

『シルクロードのあかい空』

 

 

『ゆめみるどうぶつたち』

 

 2021年2月には、その創作の舞台裏を垣間見ることのできるスケッチ集『しぜんのおくりもの』を刊行。


 圧倒的な絵の美しさで、読者の心をつかむ絵本を次々とつむぎだすシムレールさん。日本にはずっと心惹かれていらして、夏目漱石の『吾輩は猫である』は大のお気に入りだそうです。
 じつは、2020年秋に来日される予定でしたが、残念ながら延期になってしまいました。
 いつの日か日本の読者へ絵本について語っていただくひとときをゆめみつつ、シムレールさんの絵本の世界にしばし浸ってみませんか。

  

◇プロフィール◇

イザベル・シムレール Isabelle Simler
フランスの絵本作家、イラストレーター。ストラスブール装飾芸術学校卒業後、広告、アニメーションの分野でディレクター、シナリオライター、イラストレーターとして長年活動してきた。2012年に最初の絵本『羽根』を出版。以降、子どもの本づくりに専念することに大きな喜びを感じている。
小石、羽根、昆虫(テントウムシなど)をジャンルごとに細かく描くのが好きで、自然が生む驚くべき美しさ、生物の様々な行動の豊かさから作品へのインスピレーションを得ている。画を描くためには、まず近くから観察し、仕組みを理解するために探索し、細部までくまなく調べる。そして、物語が生まれる。こうして観察と夢想の間をさまようことが、作家の絵本づくりの本質だという。
 
*イザベル・シムレールの絵本*
 
[訳]石津ちひろ Chihiro Ishizu
絵本作家、詩人、翻訳家。愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3 年間フランスに暮らす。赤ちゃん絵本から詩集まで、温かな言葉でつづられる作品に定評がある。絵本に『あしたうちにねこがくるの』(講談社)、詩集に『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)など。『あおのじかん』をはじめとしたシムレール作品や「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)など、翻訳も多数。

 

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