『破果』、待望の外伝
破砕 2024年6月26日発売 |
『破果』の主人公、爪角(チョガク)がよみがえった。殺し屋になる前、まだ「普通」の生活を捨てきれていない、若き女性の姿で。師に見出され殺しの道を歩き出した爪角は、3週間、山に籠って最後の訓練に臨む。それは、ともすれば命を奪われかねない、死と隣り合わせの厳しい訓練だった。人を破壊する術を身につけることは、人として、女としての自分の一生も粉々にすること── 伝説の女殺し屋の誕生物語が、 ク・ビョンモ独特の濃厚な文体で生々しく描かれる。
<好評既刊>
韓国文学史上最高の「キラー小説」
破果 2022年12月16日発売 |
稼業ひとすじ45年。かつて名を馳せた腕利きの女殺し屋・爪角(チョガク) も老いからは逃れられず、ある日致命的なミスを犯してしまう。守るべきものはつくらない、を信条にハードな現場を生き抜いてきた彼女が心身の揺らぎを受け入れるとき、人生最後の死闘がはじまる。大反響を巻き起こした韓国文学史上最高の「キラー小説」!
<著訳者紹介>
ク・ビョンモ 구병모
作家。ソウル生まれ。2008年に『ウィザード・ベーカリー』でチャンビ青少年文学賞を受賞し、文壇デビュー。2015年には短編集『それが私だけではないことを』で今日の作家賞、ファン・スンウォン新進文学賞、2022年には短編「ニニコラチウプンタ」でキム・ユンジョン文学賞を受賞(以上、未邦訳)。邦訳作品に『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)、『破果』(岩波書店)などがある。
小山内園子(おさない・そのこ)
韓日翻訳者。NHK 報道局ディレクターを経て、延世大学校などで韓国語を学ぶ。訳書に『四隣人の食卓』『破果』のほか、チョ・ナムジュ『耳をすませば』(筑摩書房)、カン・ファギル『大仏ホテルの幽霊』(白水社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』『失われた賃金を求めて』(共訳、タバブックス)などがある。