THE BIG HOUSE アメリカを撮る
16人の映画作家とともに、全米最大のアメフト・スタジアムに集い、働く人々にカメラを向けた映画づくりは、折しも大統領選挙の激動期、アメリカを再発見するプロセスとなった。
気鋭の映画作家が新たな挑戦を綴る。
■目次■
はじめに
第1章 いきなりミシガンへ
第2章 スタジアムをどう撮るか
第3章 ウィスコンシン戦を撮る
第4章 イリノイ戦を撮る
第5章 トランプのアメリカ
第6章 映画を編集する
第7章 極寒のデトロイトを撮る
第8章 映画をどう終えるか
あとがき 視線に対する視線………マーク・ノーネス
はじめに
第1章 いきなりミシガンへ
第2章 スタジアムをどう撮るか
第3章 ウィスコンシン戦を撮る
第4章 イリノイ戦を撮る
第5章 トランプのアメリカ
第6章 映画を編集する
第7章 極寒のデトロイトを撮る
第8章 映画をどう終えるか
あとがき 視線に対する視線………マーク・ノーネス
【そうだ・かずひろ】
1970年栃木県足利市生まれ.東京大学文学部卒業後渡米,ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒業.93年からニューヨーク在住.NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手掛けたのち,台本・ナレーション・BGM等のない,自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの手法で『選挙』(2007)を完成させる.以降『精神』(2008),『Peace』(2010),二部作『演劇1』『演劇2』『選挙2』(2012)で様々な映画祭で受賞.
著書に『観察する男——一本撮るときに,監督が考えること』(ミシマ社),『熱狂なきファシズム―—ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社),『演劇vs.映画―ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか』(岩波書店),『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規出版),『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書),共著に『ソーシャル・ドキュメンタリー―現代日本を記録する映像たち』(フィルムアート社),『原発,いのち,日本人』(集英社新書),ブックレット『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)など.
著書に『観察する男——一本撮るときに,監督が考えること』(ミシマ社),『熱狂なきファシズム―—ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社),『演劇vs.映画―ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか』(岩波書店),『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規出版),『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書),共著に『ソーシャル・ドキュメンタリー―現代日本を記録する映像たち』(フィルムアート社),『原発,いのち,日本人』(集英社新書),ブックレット『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)など.
■編集者からのメッセージ■
想田和弘さんの新刊をお届けします。
想田和弘さんの新刊をお届けします。
近作映画『港町』で繊細に鋭く日本の海辺の暮らしと人を描き、新境地と絶賛された想田さんの次の作品は、がらりと趣を変えた映画『ザ・ビッグハウス』。本書はその製作プロセスを描いたメイキング本にして、撮る人ならではのアメリカ滞在記になっています。
想田さんにとっての今回の旅=映画製作の初めて尽くしとは、大学で映画を教えながら、大学の先生や学生と一緒に作品『ザ・ビッグハウス』をつくること、ニューヨークを離れて一定期間暮らすこと。不慣れな学生さんに教える立場であるだけに、映画づくりの秘訣やツボを開陳するばかりか、「中堅世代」としての責任感やトラブルに動じないタフさが滲み出た、楽しい一冊です。
そして忘れてはいけないのが、この映画はアメリカ大統領誕生前夜〜当選直後の時期に制作されており、リベラルな街全体が、大学が、学生が、動揺するさまが記録されているのも貴重です。この事態に出逢い、想田さんは何を考え、思いを交わしたのでしょうか。
「本書を書く作業は、僕にとっては実に発見の多い旅であり冒険だった。読者のみなさんにとっても、有意義な旅や冒険になりますように」(「はじめに」より)。