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5/30刊 想田和弘『THE BIG HOUSE アメリカを撮る』

THE BIG HOUSE アメリカを撮る

 
16人の映画作家とともに、全米最大のアメフト・スタジアムに集い、働く人々にカメラを向けた映画づくりは、折しも大統領選挙の激動期、アメリカを再発見するプロセスとなった。
気鋭の映画作家が新たな挑戦を綴る。
 
http://www.thebighouse-movie.com/
 
■目次■
はじめに
第1章 いきなりミシガンへ
第2章 スタジアムをどう撮るか
第3章 ウィスコンシン戦を撮る
第4章 イリノイ戦を撮る
第5章 トランプのアメリカ
第6章 映画を編集する
第7章 極寒のデトロイトを撮る
第8章 映画をどう終えるか
あとがき 視線に対する視線………マーク・ノーネス
 
 
 【そうだ・かずひろ】
 1970年栃木県足利市生まれ.東京大学文学部卒業後渡米,ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒業.93年からニューヨーク在住.NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手掛けたのち,台本・ナレーション・BGM等のない,自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの手法で『選挙』(2007)を完成させる.以降『精神』(2008),『Peace』(2010),二部作『演劇1』『演劇2』『選挙2』(2012)で様々な映画祭で受賞.
 著書に『観察する男——一本撮るときに,監督が考えること』(ミシマ社),『熱狂なきファシズム―—ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社),『演劇vs.映画―ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか』(岩波書店),『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規出版),『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書),共著に『ソーシャル・ドキュメンタリー―現代日本を記録する映像たち』(フィルムアート社),『原発,いのち,日本人』(集英社新書),ブックレット『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)など.
 
■編集者からのメッセージ■
 想田和弘さんの新刊をお届けします。
 近作映画『港町』で繊細に鋭く日本の海辺の暮らしと人を描き、新境地と絶賛された想田さんの次の作品は、がらりと趣を変えた映画『ザ・ビッグハウス』。本書はその製作プロセスを描いたメイキング本にして、撮る人ならではのアメリカ滞在記になっています。
 想田さんにとっての今回の旅=映画製作の初めて尽くしとは、大学で映画を教えながら、大学の先生や学生と一緒に作品『ザ・ビッグハウス』をつくること、ニューヨークを離れて一定期間暮らすこと。不慣れな学生さんに教える立場であるだけに、映画づくりの秘訣やツボを開陳するばかりか、「中堅世代」としての責任感やトラブルに動じないタフさが滲み出た、楽しい一冊です。
 そして忘れてはいけないのが、この映画はアメリカ大統領誕生前夜〜当選直後の時期に制作されており、リベラルな街全体が、大学が、学生が、動揺するさまが記録されているのも貴重です。この事態に出逢い、想田さんは何を考え、思いを交わしたのでしょうか。
 「本書を書く作業は、僕にとっては実に発見の多い旅であり冒険だった。読者のみなさんにとっても、有意義な旅や冒険になりますように」(「はじめに」より)。
 

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