#君たちはどう読むか
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#君たちはどう読むか

この本はあなたに「どう生きたらよいか」を教えない。むしろ世界のあり様を、そして私達が世界に対して何ができるかを問いかける。希望は決して冷笑や諦念からは生まれない。その扉はいつも知ることによって開かれる。
『君たちはどう生きるか』読了 これはさすがに上半期1位!
"常に自分の経験から出発して正直に考えていけ"
児童向けでありながら、社会に揉まれ視野が狭くなった大人への警鐘でもある。未来のコペル君たちに恥じない人間でいたいね。時代を超えて輝く人生の羅針盤
いつか私は『君たちはどう生きるか』を贈ることができるだろうか。(フタバ図書商品部 萩原健太 さん)
これ初めて読んでみたけど、めっちゃ良かったよ。
プレゼントにもいいよ。(Lounge B books さん)
まだ高校卒業してすぐの私にはあまり理解できなかった。
映画化されると聞いてもう一度読んでみたら、とても考えさせられた。
映画観たいな(老祥記〈公式〉 さん)
たぶん、「(コペル君は謝って許してもらえていたけれど)自分の場合、ここで動かなければ、取り返しのつかない後悔をすることになる」 と気づいたからではなかろうか?(リンファ さん)
これは読書会だ。
私がスクリーンの前に座っていたとき、そこには吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の読者が三人も集まっていたのだから……一人は私、一人は眞人、もう一人はもちろん駿。
あなたはどう読んだ? 私は内心で眞人に尋ねた。どう読んで、どうしようと思った?
(雑誌『世界』10月号「スクリーンの前の読書会」古谷田奈月)
» 全文は「WEB世界」でお読みいただけます
第1弾テーマ:なぜ眞人は『君たちはどう生きるか』を読んで泣いたのだろうか?

映画『君たちはどう生きるか』劇中で、主人公・眞人は『君たちはどう生きるか』という本に出会います。読み始めるやいなや、大粒の涙をぼろぼろこぼしますが──。
『君たちはどう生きるか』を読んだ眞人に何が起きたのでしょうか? それは実際に本書を読んでみればわかるかもしれません。一体この本には何が書かれているのでしょうか? 本を読んで、どんなふうに感じるか、ご自身で確かめてみませんか。思ったことや感じたこと、疑問に思ったことなどをご自由にお寄せください。みなさんの「大読書会」へのご参加をお待ちしております。
宮﨑駿監督作品「君たちはどう生きるか」
主題歌 米津玄師「地球儀」特別カバー版
岩波文庫『君たちはどう生きるか』全国のご協力書店にて1月中旬より発売

「地球儀」カットとお揃いのカバーがかかった特別な岩波文庫『君たちはどう生きるか』。ぜひ全国のご協力書店店頭にてお求めください。(※通常版のカバー上に特別カバーがかかっています。)
岩波文庫『君たちはどう生きるか』について
物語のあらすじ
15歳の君へ
主人公はコペル君、15歳、中学2年生。 お父さんは亡くなりましたが、ご近所に住むお母さんの弟、大学を出たばかりのおじさんと大の仲よし。学校でも、もの静かで少し内気な水谷君、頑固だけれど勇ましい北見君、お豆腐屋さんの心優しい浦川君らとよい友だちです。
この物語には、コペル君が出会ったさまざまな出来事や、思いついた考えが書かれています。
「へんな経験」
物語の始まりは、霧雨の降る秋の日。おじさんと出かけた銀座のデパートの屋上から、暗い冬の海のような東京の街を見下ろしていた時、コペル君にはある考えが浮かんだのでした。
「この下には、疑いもなく何十万、何百万の人間が、思い思いの考えで、思い思いのことをして生きている」
「人間て、ほんとに分子みたいなものだね」
そして、人間どうしのつながりを「粉ミルク」を例にどこまでも考えてみたコペル君は、「人間分子の関係、網目の法則」にたどりつくのです。
「おじさんのノート」
その頃からおじさんは、直接話す以外にも、「ノートブック」にたくさんのことを書いて、広い世の中のことをコペル君に教えてくれるようになります。「網目の法則」は、大人のことばで「生産関係」ということ。ニュートンと林檎のこと。ナポレオンの一生について。ガンダーラの仏像のこと…「君に立派な人になってもらいたいと、心底から願っている」というおじさんは、こう言います。
「君自身が心から感じたことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはいけない」
「雪の日の出来事」
そんなある日、学校で、コペル君に大きな事件がおこります。友だちとの大事な大事な約束を、自分だけが裏切ってしまったのです。
「卑怯者 卑怯者 卑怯者」
「コペル君は、あんまりなさけなくって、涙も出て来ませんでした」
──さて、コペル君は、この出来事をどのように乗り越えてゆくのでしょうか?
「君たち」への問い
この物語は、こんな問いかけで終わっています。
そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。──
君たちは、どう生きるか。
著者・吉野源三郎
1899年東京生まれ。1925年、東京帝国大学文学部哲学科卒。同年に志願兵として軍役についたのち、三省堂編集部で『大英和辞典』の編集にあたる。東京帝国大学図書館にて勤務。31年に非合法活動に関与したとして治安維持法違反の廉で逮捕。予備将校であったため軍法会議に付され、1年半を陸軍刑務所で過ごす。
35年、山本有三の好意で新潮社「日本少国民文庫」の編集に参画。これは、軍国主義の時勢に抗してヒューマニズムを子どもたちに伝えることを意図された全16巻の双書で、吉野源三郎は編集主任となる。『君たちはどう生きるか』もその1冊として1937年刊行。この年、盧溝橋事件が勃発した。
37年、明治大学で教鞭を執る傍ら、岩波茂雄からの誘いで、岩波書店入店。 38年には、日中戦争下における批判的精神の欠如を戒め、現代的教養を広めることを目的とし、岩波新書の創刊を主導。45年、雑誌『世界』初代編集長(~65年)。知識人を「平和問題談話会」に組織するなど、同誌を中心に戦後日本の平和と民主主義を支える論陣を張った。50年には岩波少年文庫の創刊にも携わる。50年常務取締役,65年以降は編集顧問。81年没。
著書に、児童・生徒向けには『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)、『人間の尊さを知ろう』『エイブ・リンカーン』(以上、ポプラ社)。そのほか、『同時代のこと──ヴェトナム戦争を忘れるな』 『職業としての編集者』(以上、岩波新書)、『人間を信じる』(岩波現代文庫)、 『平和への意志──『世界』編集後記1946-55年』 『「戦後」への訣別──『世界』編集後記1956-60年』(以上,岩波書店)、『七〇年問題のために闘っている諸君へ』(現代の理論社)などがある。
映画『君たちはどう生きるか』
全国の東宝系映画館にて好評上映中。
» スタジオジブリ公式サイト
4種類の岩波文庫『君たちはどう生きるか』
通常版
米津玄師さんコラボカバー版
特別カバー版
ワイド版