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前田健太郎 政治学を読み、日本を知る

 この連載では、毎回一冊の本を取り上げ、そこに登場する様々な国々がどのように西洋社会を構成しているかを考える。対象とするのは、今日の政治学の教科書で紹介されることの多い二〇世紀後半の著作である。

 こうした検討は、東アジアの中での日本を知るための材料となるだろう。「その理論は、日本に当てはまるか」と考える代わりに、「その理論の前提とする西洋社会は、東アジアとはどう違うのか」「東アジアの中で、日本はいかなる特徴を持つのか」と考える態度が生まれるからである。そこに、西洋中心主義とも、自国中心主義とも異なる道が見えてくることを期待したい。

(本連載 第1回より)

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著者略歴

  1. 前田 健太郎

    (まえだ・けんたろう)
    1980年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。専門は政治学・行政学。2003年、東京大学文学部卒業。2011年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。首都大学東京(現・東京都立大学)社会科学研究科准教授、東京大学大学院法学政治学研究科准教授を経て、現職。著書に『市民を雇わない国家──日本が公務員の少ない国へと至った道』(東京大学出版会、第37回サントリー学芸賞〔政治・経済部門〕)、『女性のいない民主主義』(岩波書店)などがある。

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