tanemaki diary*古文なんてこわくない
神保町の桜は、満開を過ぎ、風に花びらが舞う美しい見頃になりました。闊歩するビジネスマンが頭のてっぺんに桜の花びらをのせているのも、また風情あり。そして「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」(徒然草)だなあと、毎年この文章を思い出します。
古典としては若いほうですが、約200年前に書かれた平田篤胤の『仙境異聞』(岩波文庫)が小さくブレイク中です。
Twitterアカウント「岩波書店promotion」でも、書店さんでの話題っぷりをまとめてご紹介しています。
本文は押しも押されぬ〈古文〉なのですが、篤胤の緻密な書き方と内容の面白さで、「思ったより読める!」の声も。この際、学生時代の古文トラウマはちょっと横に置いて、手にとってみてはいかがでしょう。
岩波文庫は、本当に古典の宝庫です。社員でも「こんな本が!」と思うこともしばしば。岩波文庫編集部のTwitterでもたくさんの本を紹介しています。
宝庫のなかで迷うたのしさを、もっと皆さんに味わっていただけるよう、「たねをまく」でもそんな記事を載せていければと思っています。