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ゆでまんじゅう*tanemaki diary

 「たねをまく」のトップページには、ページ閲覧数のランキングが出ます。
 大体、直近に掲載したものや、特別なプロモーションを仕掛けたものが載るのですが、さきほど見ていたら、コラム「和菓子月ごよみ」の去年5月の記事が5位にランクイン!
 
 「和菓子月ごよみ」は昨年3月に「たねをまく」を開設したときにスタートした連載コラムで、毎月季節の和菓子と関係する本、そして中山圭子さんの『事典 和菓子の世界』の関連項目をご紹介してきました。
 原稿作成はとても楽しいものでしたが、他の仕事が詰まってくると「ああ!もう月末になってしまう!」と焦り、和菓子屋さんの前をどきどきしながら通る日もありました。
 毎年毎月長く楽しんでいただける記事になってくれれば、これほどうれしいことはありません。

 この連載では、おすましした和菓子が登場していますが、庶民的なお菓子にも魅力的なものがたくさんあります。
 先日、茨城の結城を訪れたときに、「ゆでまんじゅう」という、名前からして妙に気になるお菓子に出会いました。
 小豆餡を、練った小麦粉の衣でつつみ、昔は文字通りゆでたのだそうです。人の多く集まるときに家庭でどっさり作るお菓子だったということでした。今は蒸して作られています。
 
 結城の町には何軒か和菓子屋さんがあり、今ではゆでまんじゅうが町の名物になっています。
 まわりの食感はもっちりとしたすいとんのようで、中のあんこもこしあんだったり粒あんだったり、衣の厚さもお店ごとにそれぞれで、ついつい〈はしご〉を。蒸したてももちろん最高ですが、冷めても固くならずに楽しめます。
 

 紬で有名な結城。いらっしゃるときにはぜひゆでまんじゅうもお忘れなく。
 

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